Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。


宮崎駿の世界が全部入っている。少年、夢、冒険、飛行機、鉄道、車、戦争、女性、ロマンティズム。全部入っている。


これまでの作品のように、子どもに向けられたものではなく、自分の世界を全部見せつけた。その勇気と強さに打ち抜けれて、最後の『ひこうき雲』で号泣。傑作とは言い難いけど、これは宮崎駿にしか作れない作品だと思う。


娯楽性とかエンターテイメントとかいう文脈を全部破壊して、自分の世界を見せつけたこの作品を断固支持します。


前作『崖の上のポニョ』は、宮崎のなかにある〈子ども〉を具現化した作品だと思うのですが、今回は自分のなかにいる自分を具現化させた。そういう意味で進化したし、これ以上のことが可能なのかどうか。引退を撤回させるようなインスピレーションが訪れてほしい。