Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。


 午前中は家事をやって、午後からは『バケモノの子』を観ました。前作『おおかみこどもの雨と雪』で素晴らしい世界を魅せた細田監督最新作ですから、観るしかないです。


 今回はバケモノと少年が共に成長するお話です。前作と比較して、父子の物語だという評価がありますが、父子関係に似ているようで実は父子関係ではないように思います。新しい父子の物語のように思います。これまでの強い父に反発し、その父の座へ移行するというこれまでのエディプス的な物語を現代的にアレンジしたようにも思います。


 バケモノは決して父ではありません。少年とリズムを共にすることで、だんだん親子のようになっていく。そこがとても素敵な演出だと思います。

 
 細田は確信犯的に親と子の物語を描いています。宮崎駿がやらなかった世界に手をつけることによって、新しいアニメの可能性を広げています。スタジオジブリからスタジオ地図の夏へ。