Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

抱え込む

 子どもに関する仕事をしていて一番やっかいなのは「抱え込み」だと思う。熱意とか情熱とか愛とか言われるけれども、冷静にみれば抱え込みと呼ぶしかない事態である。

 本日はそれを痛感する。まずはこれを対象化できるかどうかが援助の質が上がるかどうかにとっての要である。

 仕事自体は暇だったので『子どもの貧困』を読む。格差論から注目されてきた貧困であるけれども、再発見されたという印象がどうしても強い。いまに始まった話ではない。それにしても改善策があまりも後退している。一昔前のマルクス主義社会福祉論の域を出ていないのが残念である。裕福になったら子どもは良く育つのでしょうかね。その疑問には応えていないように思います。一つのブームで終わると思います。