師弟関係のエロス
高校生時代を書いた『ハイスクール1968』から続く1つの昭和史として興味深く追っている。
今回は大学編。大学という場における教師と学生という関係性を自身のエピソードから掘り下げていく。
1つの教育論としても読めるし、大学という磁場に焦点を当てた大学論にもなっていると思う。
師弟関係というのは1つの対幻想で結ばれる関係なんだと思う。そこには愛と憎が入り混じる。いくら頭がよくても対幻想を相対化することは難しいようだ。
ここで登場するのはこれまで私が大学人たちの自己顕示欲と呼んでいたものだ。私は自身の学生生活のなかでえなぜか師にあたる人物の自己顕示欲に反応してしまっていた。そういう人からは距離を置こうと決めている。その冷静さゆえだと思うが、よく師にあたる人から嫌がられたり、感情的に怒鳴れてたことが多かった。
大学という場はほんとうに恐ろしい場所だと思う。不用意に近づくまいと改めて心に誓う。
いよいよ『サッド・ヴァケイション』封切り。本日22時よりオールナイト。3作品を一気にスクリーンで浴びてこようと思います。