Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

キタノでもなく、マツモトでもなく

eureka742007-06-02

 青山真治『こおろぎ』へ。日仏学院の特別企画。一般公開される予定のない最新作。万難を排して行く。

 17:30上映だが、整理券は14:30配布開始。3時間の空白をコーヒー豆と散髪に当てる。神楽坂入り口でシャンプーなしの床屋。料金は1800円。さっぱりする。顔を剃りたいけれどもまたの機会に。

 本日は二大巨匠の最新作の公開日だが、やっぱり青山真治である。鈴木京香がとてもいい。いままで観たなかで一番美しいのではないかと思う。鈴木京香を観るだけも価値がある。とにかくエロティック。こういう作品がすぐに公開されないというところに日本の映画界の現状を表しているのだと思う。もう一度一般公開で観たい。

 トンネルと海。青山作品には欠かせない風景が今回も炸裂している。ただ浴びるようにみて圧倒される。いつも見たことのない風景が画面いっぱいに続いている。言葉を弾き飛ばす世界である。

 最後はフランス人とのトークショー。フランス人の話はくどい。言葉が違うと構文が違う。同時通訳の問題ではなくて、考え方の違いだと思う。監督は体調が悪そうだ。おばちゃんにやたら気に入られていた。