Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

逆説を生きろ!

eureka742007-01-13

 昨日は午前中だけ仕事して午後は休暇。まずは免許証の更新。優良運転者には非常に優しい。善か悪か非常に分かりやすい世界だと思う。めでたくゴールド免許証となる。しかし自分の写真の額の後退具合にショックを受ける。加齢は恐ろしい。

 その足で渋谷にて『ダーウィンの悪夢』。評判になっているドキュメンタリー。4割の入りだった。ヴィクトリア湖に放たれた外来魚が及ぼす地域の変化。資本主義とつながりながらも地域は貧困を決めていく。その結果にただ呆然するばかりであった。映像はたいしたことはないと思ったけれども、音の拾いが素晴らしいと思った。ナイルパーチの残骸を干す場面で、撮影者の咽る咳や、泥を踏む足音。そして飛行機が飛び立つ音。視覚よりも聴覚を刺激する作品であったように思う。私たちは複雑な現実の結果を突きつけられるだけだけれども、そこから何ができるのだろうかと思う。この圧倒的な現実の前で私は「無力である」とつぶやくばかりである。遠い地域の話ではあるけれども、とっても身近な主題ななのだと思う。

 夜は読書会。人間が生きているという現実はいかに逆説に溢れているのかという話になる。ウィニコットのいう「子どもは大人に見守れていることによって孤独になることができる」というのがその典型。真実は逆説のなかになると思う。その後アカルイミライを大いに語る。自分が正しいと思う道を行かねばならないと再認識する。いまの仕事は自分の終点ではない。まだ何も始まっていないのである。