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- 作者: 須田桃子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: 単行本
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基本的には対幻想という概念を導入してみるのがいいのではないかと思います。
彼女はその細胞と一体化し、まわりの協力者たちも彼女を一体化していた。その対幻想の連鎖が日本の最高研究機関のポストを用意させ、ここまでの流れを作ってきたです。
最後は科学的な手続きという客観性の前に敗北をするわけですが、こういう対幻想のノリというのは人間が生きていくためには不可欠なものだとも思います。
そういう流れに乗ってしまう人間の性に共感しますし、それが人間だよねとも思います。
個人的には、彼女にはもう一度挑戦をしてほしいと思います。スキルと経験値を高めて、もう一度やり直してほしいと思いました。