児童虐待の現場では、アウトリーチをいかにワークさせるのかがポイントになる。
アウトリーチがうまくいけば援助はうまく機能するだろうし、失敗すればクレームになる。
本論は実務者が家庭訪問の最前線で苦しみながら磨いたテクニックをまとめようとしている。アウトリーチ的な家庭訪問をしたことがある者であれば「やっている、やっている」と思うものばかりである。
現場の最前線で蓄えられた知を結集させて、共有させていかねばならない。援助者も当該の家族たちも孤独から自由であることが、深刻な虐待状況から脱出するための条件である。