Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

上限を設ける。

 生活保護の現場担当者は、担当の上限が決まっていると言います。100件を越えるとそれ以上は担当を持たせることはしないで、新しい人が配属され、係が増えていきます。これは公金を扱うという観点からも適正な配置だと思います。

 

 一方、児童相談所では案件の上限はありません。ある調査では平均の持ち案件は109件だそうです。これは平均ですから、私が一年間で対応している案件は、既決案件も含めると200件は行くと思います。

 

 当然200件も対応していれば、優先順位を付けざるをえません。なのでこれは断じて担当者のせいではありません。それを担当者の問題に還元してしまうこと自体が問題を隠蔽することになっています。

 

 前回はスリム化を取り上げましたが、合わせて上限設定も必要ではないかと思います。