Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

持ち案件100件という現実

 仕事をしながら業務量調査に協力しています。いまの持ち案件は100件でした。これは終結させたものは含みませんから、年間で170から180案件を処理しているはずです。

 

 職場に行ってしまえばやるしかないので、やるのですが、少し引いた距離で眺めてみると、クレイジーな仕事量だと言わざるを得ません。

 

 言うまでもありませんが、一つ一つの案件は固有であって、マニュアルは通用しません。固有の宇宙に突っ込んでいき、家族の機能不全に介在するしかないのです。それを一年に180件やり続けるとどうなるのか。それは援助者の感覚の麻痺へ向かうと思います。そうやって現実に適応しようとする人間の悲しい性のような気がします。

 

 

 前回のNoteでは、児童養護施設の配置基準改正の話題に触れましたが、児童福祉司の適正基準はどうあるべきなのかという議論をしてほしいと思います。どれくらいの配置が適正なのか。研究職の人たちは現場が活性化するような研究をしてほしいと思います。

 

 今回の業務量調査だって、結局は増員とかにつながるわけでもなく、研究費をもらい、事務作業は業者に委託し、業績だけを獲得する研究者のためにあるようなものです。そんなくだらないことに付き合っている暇はないと心底思います。