家族全体の機能が止まっている。誰も毅然とした判断をしないから、問題は先送りにされてしまう。その被害者は比較的に弱い子どもたちだ。分離をしたいのではない。分離することが家族の機能を再起動させることになる。介入というのは闇雲になされるものではなく、次のポジティブな展開がイメージできているときにこそ発動されなくてはならない。
今回の案は一見意に反した対応ではあるけれども、この介入が入ることによって、必ず家族は動き出す。そして、子どもは守られる。こういう一見逆説的な介入こそが、この仕事のダイナミズムだと思う。