Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

自転車デビュー!

 息子が5歳になったということで自転車デビュー。三軒茶屋の商店街で購入。補助輪を付けて緑道を激走。本人は気分がいいようでスイスイ飛ばしている。ヘルメットも買って万全。歩いているとは風景が絶対に違っているはずだと思う。世界が豊かに感じられる瞬間だと思う。この辺は坂が多いので公園に行って、もっと練習をしようと思う。

 鶴見和子曼荼羅『土の巻』を読了。柳田=鶴見の思想に触れる。官僚組織についての言及。

 たとえば、なぜ、柳田先生は、四十五歳という人生のもっとも充実した時期に、官を辞して、「野の学問」に没入されたのか。19年間にわたって在官氏して、つぶさに知った統治機構の内部構造を、なぜ先生は、その学問のなかで語らなかったか。そして、なぜ被治者の研究に関心を集中されたか。黙っていることは、知らないことではない。知りすぎたから、語らなかったといえる。沈黙は、柳田先生の、統治機構の内部への絶望の深さをあらわしているのではないか。それが、倒しがたいという絶望ではない。たとえ力を持って倒しても、倒したもの自身が、ふたたびおなじ構造をもつようになるにちがいないというみとおしにおける絶望である。

 柳田の思想は、現場と呼ばれるあらゆる場所で発火する可能性があるのではないかと思う。挫けそうになったときにこそ柳田に戻るべきだ。