Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

家族という磁場

 久しぶりに映画を2本。どっちも家族がテーマになっていて奇妙なリンクを感じる。
 『チャーリーとチョコレート工場』はティムバートン作品のなかではかなり好きかもしれない。チョコレート工場内部の描き方はとても刺激を受ける。ミュージカルも最高だし。造形力はほんとうにすごい。原作を読んでみたいと思いました。もう少し大きくなったら息子にもみてもらいたいですね。

 2本目は『空中庭園』。監督が逮捕されてしまったけれども、上映を決断したユーロスペースはさすがだと思う。映画には罪はないし、この監督の最高傑作となっただけに逮捕が悔やまれます。〈家族〉を力強く肯定しているのがとてもいいです。家族を解体させなかったこの監督のリアリティを支持したいと思います。小泉今日子は年齢を重ねてようやくいい感じになってきたように思います。身体のプロポーションも崩れてきて、地に足が着いてきたような感想を持ちました。ラストシーンの血の雨を浴びるシーンによってこの作品は、作品として自立したのだと思います。あのシーンがなかったら、公開はできなかったかもしれないというぐらい重要なシーンとなっています。〈家族〉を考える絶好の一本です。お時間があればお勧めします。これもまた原作を押さえておこうと思います。