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酷評もあるようですが、私は支持します。なぜ犯人は供述を変節させていくのか。私には理解することが出来ました。
役所広司の演技が素晴らしく、カウンターである福山雅治は完全に圧倒されています。これがテレビ局資本でなければ、もっと応酬できる役者が担い、ものすごい傑作になったのではないかと思いました。
広瀬すずも素晴らしいです。でも彼女は日の当たらない役の方が輝きが増すような気がします。
今回は是枝監督が日本社会を広く挑発するというミッションを実現しようとしていたのだと思います。「君たちは、観たいものだけを観ているのでないのか」という挑発を受け取るのか、無視するのか、酷評するのか。それによって私たちの在り方を問うような厳しい作品なのだと思います。
正統的な社会派映画です。そして、私はこういう社会派映画が好きなんです。