Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

 ソーシャルワーカーの良質の入門書。ソーシャルワーカーという仕事に少しでも興味関心を持ったことがある人は読むと元気が出ると思います。


 事例とか実際の援助展開は昔のもので、いまこのままの援助が展開できるかどうかは分かりませんし、実際にはできないとは思いますけど、そこから抽出されるソーシャルワークのポイントは色褪せないわけで、そこをしっかり受け取ればいいのだと思います。


 特に児童虐待に関する事例は、いまの介入/援助展開とは隔世の感がありますね。その時の最良の援助だったとは思います。


 ソーシャルワーカーの社会的認知が高まれば高まるほど、組織的に位置づけられて、型に嵌められてしまうのも宿命だと思う。そういう窮屈さのなかでもソーシャルワーカーとしてのパフォーマンスを発揮できるかがどうかが、後ろから続いていく者の課題だろうと思います。