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誰がこの国を壊すのか

私はこの二人の表現活動に好意を抱いている。でもそれに嫌悪を抱く人もたくさんいることも知っている。好悪の感情は人それぞれだから、それについては何も言うべきことはない。

でもこの二人の表現活動自体（たとえば森の『A』シリーズ、上杉のツイッターや自由報道協会）が何をやろうとしているのかについては理解する必要があるのではないかと思う。それは好悪の感情とは別な我々が生きている社会を対象化しようとする試みだからだ。

もしかすると、嫌悪を抱く人たちのなかには、みんな必死にしがみついている社会を突き放すような言動に不安を感じるのかもしれない。「不安を煽らないでくれ」という叫びなのかもしれない。

それでも私はこの二人の活動を追っていきたいと思う。多義な現実を捉える一つの認識として意味を持っていると思うからである。