Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

ケンタとジュンとカヨちゃんの国

試写にて。丁寧に取材から立ちこめる強い映像。私のいまの職場を題材にしているけれども、閉塞感とかそこで育った者の弱さや落ち着きのなさみたいなものが演出に活かされている。大概の場合、素材としてだけ利用されて、実際にはまったく実在しないやけに健康的で美男美女が「不幸」を演じていたりすることがあまりにも多過ぎる現状と比較すれば誠実である。画面から滲み出ているこの絶望。破壊の先には何もないことが分かっていても、破壊せずにはいられない衝動。人間の脆さとはかなさが充満している。

試写場にて贔屓にしていた女優さんを拝見する。やはり美人。女優然としたオーラはなかったけれども目を引く存在。ひとときの幸せ。