Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

家族、積みすぎた方舟

eureka742007-07-08

 母子がひがなDSをやっているのを横目にみながら『家族、積みすぎた方舟』を一気に読了。

 タイトルが惹かれて買ったが、読み応えあり。シングルマザーをめぐるアメリカの家族法を批判的に言及している。

 婚姻という制度をなくしてしまえばいいのだ!という主張には目からうろこ。婚姻という制度があるから離婚がある。家族を営むのに法律は必要ないという主張はあまりにもストレートで強い。

 フェミニズムの議論の利点は、日々当たり前に過ごしている家族を突き放すことにあると思う。久しぶりに脳にビンタをもらったような感覚になる。

 シングルマザーは個人の問題ではなく、社会構造の問題であるとという認識も、日々の仕事のなかで忘れがちである。人はケアされて生きていくという事実から、家族を考え直してみたいと思った。その象徴が「子ども」なんだと思う。