Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

行く年来る年

eureka742006-12-31

 大晦日ですね。あっという間に時間が過ぎ去っていきました。恐ろしいほどの時間の流れ。

 お天気に恵まれているので三軒茶屋まで自転車でお供。ノリノリで飛ばしていました。

 昨日は『硫黄島からの手紙』。ただただ悲惨な映像を胸に焼き付ける。これだけ苦しい思いをしてもまた戦争は繰り返されるに違いない。なぜそうなってしまうのか。敵も味方もみんな家族ために戦って死んだ。個人と国家の間に家族がいるんだ。家族こそが〈国家〉に対抗できるに違いない。国家と家族を同一視するとことから不幸は始まるのではないかと思う。加瀬亮の熱演にが印象に残る。加瀬の情けない振る舞いに胸を打たれる。私も多分こういう振る舞いをするに違いない。
 加えて考えたこと。公務員の世界は軍隊とほとんど変わらないということ。指揮官と兵隊がいて、指揮官は兵隊を有効に活用して成果を挙げる。組織の質なんて何も変わっていないのだと思います。自分はそんな組織のなかでどんなふうに生き残っていくでしょうか。加瀬の役みたいに投降して無意味に殺されてしまうのかもしれません。

 インターネットで頼んでいた雑誌が所定の本屋に到着しているとのことなので取りに行く。しかし棚に残っておらず。どうも同姓の方が買ってしまった可能性があるとのこと。『ソーシャルワーク研究』というマニアックな雑誌なのに。自分の記憶を遡っても思いあたることはないし。不思議な気持ちになる。年明けに再注文ということになりました。

 今年の3本。今年は合計で49本の鑑賞となりました。転職をして4月以降は本数が激減しました。息子と見た作品を入れるとノルマの50本をクリアすることになりますが、49本を記録としたいと思います。49本から5本を選ぶのは不実だと思いますので3本にしておきたいと思います。

 1.スティーヴ・ジェームス『スティーヴィー』
 2.ラース・フォン・トリアーマンダレイ
 3.青山真治『AA』

 1.はいうまでもなく今年の1番です。観るという行為を超えた作品でした。これからもこの作品は自分にとって大切であり続けることは間違いありません。
 番外編としては、シネマヴェーラの開館を入れておきたいと思います。渋谷にできた名画座。野心的なプログラムにはいつもワクワクしています。シネコンが隆盛のなかで、ひっそりと確実に燃えているこの試みを絶対的に支持したいと思います。