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日本では評価されないけど、カンヌでは評価される。日本の評価基準というのがいかに腐っているかを感じずにはいられない。河瀬がカンヌから愛されているのは、日本のイメージを更新しているからではないかと思う。彼女がイメージの更新というのは世界的なレベルで考えると凄いことなんだろうと思う。
日本で評価されないくらいでは揺るがない作品としての強さを感じます。
今回も生と死の輪廻の物語。舞台を奈良から奄美大島へ広げたことで、スケールがでかくなっているように思いました。次は海外とかで撮ってもいいんじゃないかと思います。
『萌の朱雀』でカンヌを驚かせた監督とプロデューサーは、袂を分かち、時を経て、ほぼ同じ時期に沖縄の映画を撮った。これは偶然とは言えない。勝ち負けの次元ではなくて、関係の絶対性という言葉を呟かずにはいられない。