Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

『愛する人』ー養子を扱った映画作品を振り返る⑦

 2009年に公開されたアメリカとスペインと合作作品です。

 

 養子縁組をめぐる大人のドラマです。このドラマの軸は、若年で出産しその後養子縁組へ託した女性が、その後立派な女性となり、再び養子縁組に自らの子どもを託すという反復の物語にあります。

 

 実母と実子はもう少し直接的に絡むべきではなかったのかなと思います。絡まないからこそいいのだという見解もあるかもしれませんが、ドラマとしてはもう少し近づける設定があってもいいのではないかと思います。

 

 でも画面の雰囲気と抑えめな音楽とはとてもよいと思いました。

 

 ナオミ・ワッツのできる女演出がとても素晴らしくて、イヤらしくて、切なくて最高でした。ナオミ・ワッツを生んでくれた母との絡みがあれば、さらにドラマティックになったのではないかと思います。


映画『愛する人』予告編