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ブリー・ランソンは、『ショート・ターム』を観てから一気に好きな女優になってしまいました。決して美人さんではないですけど、微妙な内面の葛藤を演じることのできる女優さんだと思います。
今回の『ルーム』も7年間監禁された母親という難しい役を演じています。我が国でも最近中学生が監禁されて脱出したという現実があったわけですから、別世界のお話ではありません。
今回の脚本は本当に素晴らしいと思うのですが、世界の描き方がとても単調だったのが残念でした。最初の世界がいかに狭隘で、その後の世界がいかに落ち着かないものであるのかを映像で表現すべきだったと思うのですが、監督の演出が弱いと思いました。
ラストの場面が語る世界の狭さも、息子が言葉で語ってしまっているところが、この作品の映画としての弱さだと思いました。これを映像でみせられたらこの作品は傑作になったと思います。
もったいない作品だなと思いました。