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- 作者: 杉山春
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/01/06
- メディア: 新書
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年末に『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観て、年明けに『クリード』を観ました。どちらも過去の名作をベースにしたサーガとなっています。
どちらも第一作を参照しながら、新しい物語を紡いでいく方向性が多くの観客を喜ばせているのだと思います。
この方向性を否定する人もいるかもしれませんが、私は評価します。若い人たちは現在公開されている作品から過去の作品に戻ることができると思いますし、年長者は過去と対話しながら未来を楽しむことができるからです。
それは私たちの人生と映画が一緒に進んでいくことを感じることができることも大変嬉しいことです。映画はその瞬間消費されて終わってはいけないものだと思います。それを観たときの自分自分の生活や境遇とシンクロしながら、記憶に定着していくはずです。それも映画の大事な力だと思います。
映画が人生に影響を与えて、人生が映画に影響を与えていくという相互作用が創造的だと思います。
私はサーガ系の作品が好きなんだと思います。作品と作品の間にある時間を味わうことができるからだと思います。
このサーガ系作品の頂点は、やっぱり『helpless』『eureka』『サッド・ヴァケイション』だと思います。