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『首相官邸の前で』だん。歴史社会学者の小熊英二の映像作品。反原発デモを追ったドキュメンタリーである。もちろん単なる記録ではなく、反原発デモを主導した側の記録である。そういう意味ではバイアスがかかっているから、原発推進派とか権力側にいる人は面白くないかもしれない。
この作品は反原発のデモがどこまで進めることが出来たのかを記録している。最後は総理大臣との面会まで辿り付いたのは一つピークとして編集されている。デモを続けることによって、時の権力者に面会をする所までは辿り着けているのは、冷静に考えればすごいことだと思う。
当時が民主党政権だったことも大きいかもしれないけれども、デモの可能性を記録に残したことは大事なことだと思います。
私個人は半原発と強く訴えることにはどうも抵抗があります。でも原発推進というわけでもありません。そのどちらにも居心地の悪さを感じます。私は自分の場所から考えて行こうと思います。