児童虐待の事例を集めたテキストはたくさんあるのですが、児童虐待という現象がどのようものなのかという分析をしたものが少ないような気がします。そういう落ち着いた議論が不在だから、扇情的な内容が増えてしまうのではないかと思います。
児童虐待をどのように認識するのかということは実務上もとても大事なです。
私は〈権利侵害〉的アプローチと〈人間苦〉的アプローチに分けて考えるようにしています。このフレームワークを導入することによって、児童虐待への認識がクリアになっていくはずです。
現実を分けて整理するという議論をまず立ち上げてみたいと思います。