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『わたしたちの宣戦布告』だん。久しぶりのルシネマだった。客の入りはあまりよくない。
子どもが難病に罹ってしまうというありがちな題材をいかに新しく画面に写すことができるのか。
子どもが難病になったとしても、いつもメソメソしてなんかいられない。はじめての新しい局面がいくつも襲ってきて、それを捌いていくことで精一杯だ。そういう意味で、スクリーンで起こっていることは、現実に近い。
感傷はあとからやってくる。これはソダーバーグの『コンテイジョン』にも通じる。
いわゆる普通の映画だと、いちいち泣いて、悲しんでしまう。でも現実はそんなことをしている間にも判断しなくてはいけないことがたくさんある。それが人が生きているということなんだ。
人が生きているリアリティーを感じたい人にお勧めしたい。泣きたい人は止めたほうがいい。人が一生懸命生きているということに感動するけれども、難病話で泣きたい考える人がいれば、1800円の使い道を考えるべきかな。