■
時間調整で早退。映画館に行きたいけど、ギリギリ間に合わない模様。諦めるか。
なんとか間に合った。『311』。森達也の久しぶりの作品だから観ないわけにはいかない。今回はあくまでも震災直後のスケッチという感じが強い。あくまでも現認という姿勢を貫いている。
本作は音のドキュメンタリーである。車内で鳴り響くガイガーカウンターの反応音、被災地に吹き荒れる風の音、そして、行方不明の子どもを捜す母親の「重機が必要」という一言、映像よりもカメラに拾われている音が印象に残る。
画面の揺れがひどく完全に酔ってしまったことも、音への感度を上げた原因かと思われる。映像ジャーナリストとしての仕事はこれから始まるのかもしれない。