Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。


メランコリア』。トリアーを見続けてきた人から言わせてもらえれば今回が特別なわけでなく、いつもこんな感じなので、ちょっと尺が長くなってきていること以外はいつものトリアーなのだと思う。


精神の病としてのメランコリアと、フィクションとしての惑星メランコリアのアナロジーが素晴らしい。前半は人間関係が徐々に悪化していくさまがじっくり描かれ、後半は、惑星メランコリアが地球に徐々に近づいて最後に衝突して大爆発する。いずれも死に至るメランコリアなのだ。


キーファサザーランドのあっという間の自殺もいいよね。最後に残るのは女性と子どもで、でもそれもメランコリアの衝突で爆死する。希望の欠片も残さないことがトリアーの映画の強さなんだろう。

これを100分前後でやってくれたら大傑作になると思うけど。


私は支持します。