人生は芸術である
午前中で仕事を切り上げて午後から休暇取得。
『BOY A』の試写へ。イギリスの映画。少年Aの物語。恋人との絡みが多すぎた。その分をソーシャルワーカーに時間を使ってほしかった。主人公の俳優はかなりうまいと思った。立ち振る舞いの落ち着きなさや、しゃべりのたどたどしさなんかはかなり勉強していると思う。http://www.boy-a.jp/home.html
銀座へ移動して『アキレスと亀』。やっぱりお客が入っていない。今回も惨敗の予感。人が少なくても劇場で観続けるのがファンというものだと思う。
人生の恐ろしさを描いている。人はスクリーンの向こう側のお芝居だと思っているけれども、私自身だってあの画家のように生きているのかもしれないと思う背筋がゾクゾクしてくる。そういう意味で私の人生は芸術なんだろうと思う。自分がやっていることが他者からまったく相手にされないかもしれないという(周囲から孤立してしまうような)不安が襲ってくる。
『HANA−BI』までの北野映画が映画に近づいていこうとする試みであるとすると、ここ最近の3作は、自分が映画だと主張しているような作品だと思う。自分が映画であると宣言でもある。映画と自分との距離についての批評なんだろうと思います。それはそれで挑戦なんだろうと思う。
アキレスは夫だったのか、それとも妻だったのか。亀はどちらだったのだろうか。
樋口可南子がとてもよいと思った。