Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

不眠の夜

eureka742008-05-04

 昨夜はある人へお礼の手紙を書いていた。頭が冴えてしまって、その後眠れず。朝から寝ぼけている状態であった。昼に眠気が襲ってきて昼寝をしっかりしてしまいました。

 息子は祖父母とお出かけ。私は読んだ本のポイントを整理する作業を行なう。読んだだけでは全然残っていないことが多いので大切だと思う本はしっかりレポートしていきたい。

 『生活保護VSワーキングプア』(PHP新書)。元生活保護ワーカーの生活保護論。ほぼ同年代の作品ということもあって読むことにした。生活保護の概略を明確に説明しており、なんとなく理解していたことを具体的に知ることができた。生活保護基礎論としてはとても優れているという感想を持つ。

 いわゆる自立支援に当たる部分は、お役人に任せるのはやっぱりダメだと思います。いま現在でも多くの生保ワーカーはお金の管理が中心。ソーシャルワークを発揮するところは民間に任せていかないとこの本が描く未来はやってこないと思いますね。児童福祉の分野でもそうですが、ソーシャルワークはお役人には無理です。保護費の管理や権限行使はお役人がやるとしても、相談とか支援という曖昧なものを展開していくことをお役人たちはそもそも仕事だと思っていない節があります。

 相談とかソーシャルワークという言われる活動は、民間へ委譲すべきです。役所はお金の管理だけで思い切って人員を削減する。そして、その分の予算を民間の相談機関の育成に託す。民間の相談機関は、実績に応じて成長することができる。

 そういうふうにしないかぎり、お役人の世界のなかでの話になってしまいます。

 同年代の人が現場で踏ん張りながら、これだけの主張をしているのだから、自分も頑張ろうと思いました。