Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

純度

eureka742008-04-23

 所内の会議をぶっとばして休暇。新宿にて2本立て。

 『実録連合赤軍』と『ダージリン急行』。上映後半期ではあるけれども、座席はかなり埋まっている。

 『実録連合赤軍』、堂々の190分。昭和史としても追い込まれていく若者たちのドラマとしても見ごたえ十分。山小屋での閉塞感と暴力にため息が出てしまう。かれらはなぜあそこまで自分たちを追い詰めたのだろうか。かれらは物理的に閉鎖された環境のなかで生の純度を一気に高めていった。あまりの純度ゆえに現実に着地することができない。観念の呪縛が物理的な死を引き起こす。純度への意思は現時点でも点在しているだろうし、これからも諸現実により一気に純度を上げてしまう可能性がある。

 私たちは山荘の夫人のように判断をせずに立ち尽くしかないと思う。勇気がないんだ!というセリフが残響している。今年の1本であることは間違いなし。ARATAの存在感と声が素晴らしい。

 計5時間の鑑賞でヘトヘトになる。何も考えずに浴びるように観る。この時間は絶対に必要である。

 帰り道、新宿タカノの一個840円のショートケーキを購入。すべてが完璧な味。息子がややヘバッてきているので贅沢スイーツで気分を和らげることにする。

 疲れたので寝ます。