考えろ!
芹沢俊介『もう一度親子になりたい』を一気に読了。自分の足元を見つめるための作品。当たり前のことではあるけれども、当たり前のことがいかに難しいことなのか。子どもとかかわることの困難を見つめている。子どもとのかかわりについてはテクニック論や精神論が溢れているけれども、何よりも考えることが必要なのだと思う。答えを出すのではなく考えるための本。そんな本なら書いてみたいという気持ちにさせられる。お勧め。
大嶋拓『凍える鏡』。自分の業界に関係していそうなので駆けつける。人格障害と虐待をめぐるドラマ。脚本・演出を含めて、違和感に溢れる。テレビのドラマを観ているようだ。テレビでやったらいいのかもしれない。内容は上記の本をそのまま映像にしたようになっている。もっと繊細に作ってほしいと思った。分かりやすく情報としてしか処理されていかない。