Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

親方日の丸

 一日研修。国が完全バックアップしている施設へ。場所は大学があった戸塚へ。風景が一変している。再開発ということで平地になっている。別の街に来たみたいな印象。もうあのときの街は戻ってこない。

 研修内容はイギリスでのお話。同じようなことで悩んでいたり困っていたりするのだろうと思う。ただ日本は周回遅れという感が否めない。一周先に回って同じようなことをやっている。そんな感想を持つ。

 それにしても受けて立つ日本側の対応がいただけない。国からたっぷり税金をもらっているわりにはキレがない。研修だけをやればいい場所なんだからもっと工夫を凝らすべきだと思う。これくらいだったら、現場と掛け持ちでも全然やれる範囲のことだと思う。日本の虐待対応の研修を一手に担っているわけだから、現場の人を刺激するような内容にすべきだと思う。自分たちの海外視察へのエクスキューズにしか思えない。観客の視点が不在。観客は羨望のまなざしを向けている。結局、提供する人も研修も受ける人も「親方日の丸」状態。だからどこかでリミットがかかる。この状況を打破することこそがレベルを上げることになるのだろうと思う。

 戸塚から渋谷まで35分。通勤に問題がないことを体感する。いろんな意味でいい研修になりました。