Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

ボスにやってほしいこと

 新しいボスには公務員改革をやってほしいと思います。

 私の基本的な考え方は次の通り。地方公務員の賃金も税金。ということはその自治体の財産である。その財産を労働しているとはいえある個人が一生涯独占するのはどうかと思う。つまり、その財産はその自治体の成員によって広く分配されていいはずである。パイはその自治体の成員によって再分配されるべき。財政支出のなかで最も多いのは職員の給与である。

 公務員が身分が安定していないと仕事ができないというのは幻想である。安定しすぎて「公務」の倫理がぼやけている人がたくさんいる。地域の中小企業よりもたくさんの賃金をもらってずっと安定していることがおかしい。

 公務員の世界には異動が付き物です。3年から5年くらいでいろんな職場に回ります。ということは誰にでも取替え可能な仕事が圧倒的に多いということです。公務員試験に合格していないとできない仕事なんてありません。優秀な人材はその地域にたくさんいるはずです。別に最初に囲い込む必要などありません。

 というわけで、地方公務員の採用に任期を付けるのはどうでしょうか。終身雇用はやめる。民間から公務員になる人、公務員から民間に行く人が多くなることが一番いいのではないかと思う。再チャレンジっていう考え方にもあっている。

 安定ということを重んじるとすれば任期は15年程度。20代から40代に公務員になるか。40代から60代までに公務員になるかどちら選べることにする。それ以外にもっと短期の任期をたくさん設ける。任期が付くということであれば、ある程度厚遇にしてもいいのではないかと思います。マイホームが買える程度に。

 人生のある時期には公務員だった、そんな人が増えると役所の仕事も盛り上がるような気がします。労働をし始める時に公務員かそれ以外かという固定した選択肢はあまりにも硬直化しているように思えます。

 地域で生活している人が人生のある時期に「公」を担う仕事をする。そしてまた地域に戻っていく。そんな循環ができるといいのではないかと思います。