Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

視覚と味覚を刺激する

eureka742006-12-27

 予告どおりの休暇。映画館をはしご。『麦の穂を揺らす風』から『長い散歩』へ。前者ではアイルランド紛争で無残な殺し合いが行なわれていたのかを突きつけられる。昨日の友は今日の敵。人は大義のための人を殺すことができる。それはいまも変わらない人間の弱さだと思います。作品自体はよくできており、カンヌ1番というのもうなづけます。爪をはがすシーンとかで身震いしてしまいました。戦争映画をみたときの無力感に襲われつつ昼飯探し。

 道元坂のラブホ街に味噌ラーメンの店を発見。空いており入店。一口食べてうまさに感動する。いままで食べた味噌ラーメンのなかで一番というのが第1の感想。味噌にしっかりとコクがあって、後味がとてもいい。とんこつのスープで割っているけれどもくどさもまったくない。麺との絡み具合も大変よく。一気にスープまで飲み干す。人に紹介したくなる味でした。

 昼からは『長い散歩』。仕事に関係しているような主題だったので意気込んで劇場へ。現実はこんなにはっきりしていないということが分かってしまうためにイマイチ乗れず。泣けることは泣けますけど。号泣まではいかず。監督も出演していますが、監督が登場すると画面がしまる、これがとても不思議ですね。旅路の終点が一番泣けて、そのあとがイマイチだった。畳み掛けるような泣かせを入れ込んでほしかった。これ以上の作品を残せるかどうか。この監督の次の作品が勝負だと思いますね。