Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

怒りについて

 研修1日目。前の職場で関係のあった研究者が講師。なんと自分が担当していたケースを取り上げて、前の職場への不信感を強く表明している。その講師は当時の当事者がこの場にいるとは思っていないだろうに。みんな笑いながら聞いていましたが、私だけ一人で凹んでいました。

 怒りというのは認識が固定したところに発生する感情ですよね。施設という視点から関係機関に一方的に怒るのも仕方ないです。でもいまの職場はいろんな視点(現実)があって、その視点を出来る限り共有していくこと自体が仕事なので怒っていられないんです。怒っている人をみるとある意味羨ましいですよ。自分の感情だけ爆発させればいいんですからね。

 研究者や知識人といわれる人が、怒っているというのがなんとも残念でした。なぜそういう相互不信が起こっているのかを解明するのがそういう人たちの役割だと思いますが。一方の立場から糾弾する姿はあまりにも無残です。そういう役割を社会的に担っていても、ダメな人はダメなんだと一人で痛感しました。でもこういう人が持ち上げられているのだから、やっぱり絶望します。

 4月の独特の空気と絶望感でかなり気分が落ちています。