Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

もののみかたはいろいろだ

 職場の同僚が『スティーヴィー』を早速観に行ってくれた。その友人の感想は「虐待されている再現シーンがなかったのが分かりにくい」とか「作品にまとまりがない」というものだった。テレビでは再現シーンばかりが安易に挿入され、カタルシスが得られ、分かりやすいものだけが映画だと思われている。でもこういう人たちがいまの日本のスタンダードなんだろうから無視することもできないけど、あまりにも寂しすぎる。
 人の人生が2時間半で理解できるならだれも苦労しない。分からないということが分かるこというが大切なんだ。映画はそういうメッセージをちゃんと送ってくれるメディアなのだ。分からないことを分からないということって意外と勇気のいることなのかもしれない。