Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

『JUNO/ジュノ』ー養子を扱った映画作品を振り返る②

 二本目は『ジュノ』です。こちらは、予期せぬ妊娠をしてしまった16歳の少女が、実子を養子に出すお話です。リアリティー追求というよりも、予期せぬ妊娠をポップに乗り越えようとする青春ドラマになっています。

 

 日本だとこういう風に明るく物語を描くこと自体に抵抗が発生しそうな気もします。

 

 主人公の女の子もどこまでも前向き、悩むことがありません。周囲の大人たちをひっぱっていくような力強い女性として演出されています。

 

 音楽の使い方や映像の処理も非常に明るい感じです。予期せぬ妊娠が見舞われた女子高生の青春物語というのが正しい評価だと思われます。

 

 養子となる男女の方はどこまで情けなく描かれています。特に父親候補の男性は完全にダメ人間になっていきます。その結果やはり「母は強いのだ」というメッセージがビンビン伝ってくることになってしまいました。


JUNO/ジュノ (Juno)