言葉が出ないけど、行動できるという子どもは本当に難しい。これはよく考えるみると、子どもが難しいのではなくて、どのように対応していいか分からない大人側が難しいのだ。
それはなぜか。大人は言語で世界や他者を理解しようとする。だから反対に他者から言葉が返ってこないことは不安だし、恐怖を感じる。
でも彼は言葉を発することが少なくても、しっかり生活をしているし、表現をしている。その表現の力強さや意味を非言語的に受け止めて、強めていくのがソーシャルワーカーの役割なんだろう。彼を生きがたくしている彼自身の特性だけではなく、それを包む環境を手厚くする。今回はそんな作業をしている感じがする。