Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。


ポール・トーマス・アンダーソン『ザ・マスター』。これは人生の映画である。というか人生そのものが映っている。人がくっつくマスターを見つけ、その人物と一体化しながら、やがてそこから離れていく。


それが今回はカルト集団だったというだけの話だ。戦争でトラウマを追った廃人同然の人物が、カルト集団の教祖になっていく人物にくっつく。そして、教祖の一番弟子となり、教祖への攻撃をまっさきにブロックしていく。しかし、最後には教祖から自立していく。その自立のプロセス自体が治療的なんだろうと思う。


PTAは本当にいい監督だと思う。絶対に劇場で観たいと思わせる監督だ。