日本のサッカーが強くなるためになにが必要なのかを考えさせる作品。サッカーの天才は政治や文化を背負って、サッカーをしていたのだ。そういうダイナミズムのなかでこそ限界を超えるプレーが生まれてくるのかもしれない。日本というチームはあまりにも背負っていない。その時々に消費されてしまう熱狂を背負うくらいだ。だから強くなれないかもしれない。サッカーをやる人は歴史を勉強しなくてはいけない。それにしてもエミールクストリッアは凄い映画作家だと思う。おそらく惨敗するであろうワールドカップという祭りの後に、もう一度見られるべき作品。