Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

正義じゃなく現実の方へ

ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)

ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)

 ひどく身体が疲弊している。やる気も起こらずグダグタと読書をする。この疲弊感を助長したのが上記の本であることは間違いない。社会に衝撃をもたらした3名の死刑囚たちの言葉に圧倒される。現在のところ当事者ではない私にとっては、正義じゃなくて現実の方へ向かうしかないというのが読後直後の感想である。

 人は正義に囚われると現実が見えなくなる。死刑にしてほしいという究極の叫びを発するに至る過程に思いをめぐらせてみることが当事者でない者に与えられた義務ではないかと思う。

 彼らの言葉を受け止めるには、私はまだまだ正義に囚われている。

 昼過ぎからは息子とプール。スイミングが休みのため。息子が上達するための条件は、親がどれだけ一緒に付き合っていくかだと思う。