Social Worker's Note

社会福祉士です。現場で感じたことや考えたことを発信します。

午前休暇

 昨晩の疲れを考慮して午前休暇。息子を保育園に連れていき、下北沢へ『belief』。カルト教団に入った母を追うドキュメンタリー。その謎に迫るうちにカメラを向けている監督(息子)に原因があったのではないかという疑いが画面を満たす。

 60分の中編作品であるが、欲張っているという印象を受ける。母を追う展開とカルトを社会問題化していく展開を同時並行で進めていこうとしているが、どちらも未消化のまま終わってしまう。母の「奇行」が自分のせいだったというこのパラドックスを進めるべきではなかったか。監督は追い込まれてバランスを壊すかもしれないが、そこまで行ってほしかった。

 午後から出勤。トラウマの権威による研修。俗に使われている「トラウマ」という概念を改めて学ぶ。現場を見下ろすような発言が端々にあってやや気になる。医者だから仕方なし。あんたのいうことが実現されないこの現場・現実を変えてみろ!と挑発的な気分になる。知的な興奮はありましたので基本的には勉強になりました。