粋の構造
田中:そのことを夢見ながら、でも実現はさせないというのが、いくつもの人生を送るためには必要なことですよね。
きたやま:それは「粋」ですよね。この人を口説きたいと思いながらも、この人と恋に落ちたいと思いながら、恋に落ちない。その自分が一番素敵だと思いますよ。
田中:成就しない自分。
きたやま:そうです。全部成就していたら発狂していますよ。当たり前のことです。
学者でもなく芸能人でもないこの中間領域にいるときの彼の発言は非常に切れ味がいいように思う。ウィニコットを読んでいる身としては非常に面白い。アイデンティティから自由であることを教えられる。
世田谷の総合運動公園。SLの展示や遊具が充実。幼児が遊ぶには十分。行き道でちょっとだけ道に迷い、息子リバース。三半規管の弱さは父譲り。
三宿のゼストでランチ。700円のシェイクうまい。この店のメニューはすべてビールが飲みたくなる。運転していたので我慢。
渋谷ブックファーストで新書を5冊購入。向学心が急に高まる。
スティーヴィのプロの評論を読む。自分が書いたものと比較。フーコーの引用があり「ずるい」と感じる。安易に引用しないというのは自分に課しているルールの一つ。でも大きな媒体で注目されていることはよいこと。2月の公開までにどこまで広がるのか。